フェルミのパラドックスとは|宇宙人がいない理由

フェルミのパラドックスとは|宇宙人がいない理由 宇宙

「フェルミのパラドックスって何? なぜ宇宙人は地球へ来ないの? 宇宙人が見えない理由を知りたい。 物理学って何だか難しそうだな…」

こういった疑問に物理学修士の筆者が解説します。

結論

フェルミのパラドックスとは、物理学者のエンリコ・フェルミ(1907-1954)が提唱した、宇宙には宇宙人がたくさんいるはずなのに、地球に来た証拠がないという矛盾のことです。詳細は本記事にて解説します。

本記事の内容

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フェルミのパラドックスとは

フェルミのパラドックス

フェルミが同僚たちと昼ご飯を食べながら「宇宙人が地球に来てもいいはずなのに、何で証拠がないのか?」と話し合ったのがきっかけで有名になりました。ではなぜ宇宙人が地球に来た証拠がないのかを「1.銀河が大きすぎる」、「2.期間が短すぎる」、「3.知能が違い過ぎる」の3つの説で解説します。

1.銀河が大きすぎる

仮に私たちの住む天の川銀河で、宇宙人の住む星は100 万個あるとします。100万個とはかなり楽観的な数字で、10個しかないと主張する天文学者もいます。

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天の川銀河の直径は10万光年、厚みは1000光年です。
そのため、銀河をざっくり直方体だとすると体積は、10万×10 万×1000=10兆光年3となります。
ここに100万個の文明があるとすると、10兆÷100万=200光年となります。
つまり、かなり楽観的に計算したとしても、1つの宇宙人が住む星につき200光年くらいの間隔があるということになります。これだけの距離を電波で交信しようとしても往復で400年かかります。地球へ来るのはもちろん現実的ではありません。
また人類が電波を使い始めてからまだ150年ほどしか経っていないので、地球から発した電波はまだ150光年の距離までしか届いていません。 そのため、となりの宇宙人は地球に宇宙人がいることをまだ知らない可能性も考えられるのです。
逆に悲観的な計算をすると、天の川銀河には我々しか知的生命体はいないということになります。もし宇宙人に出会おうとすると約254万光年先のアンドロメダ銀河まで探しに行かなければならず、電波が届く254万年の間に人類は絶滅しているかもしれません。
このように銀河が大きすぎるため、宇宙人が地球にやってこないと考えられるのです。

2.期間が短すぎる

有名な物理学者スティーブン・ホーキングは「例え他の恒星系で生命が発展しても、私たちが人類と見分けがつく段階は、宇宙の時間の長さから考えるときわめて短い間だけで、偶然その段階の知的生命体と出会うチャンスはほとんどないでしょう」と述べました。どういうことかというと、地球は誕生してから現在まで約46億年が経っていますが、人類が電波を使い始めてから150年しかたっていません。つまり、地球のような星を見つけたとしても、150÷46億=0.0000000326%の確率でしか通信を行えないのです。逆にいうと99.9999999674%の確率で通信することができないのです。このように星の年齢に対して文明が発展している期間があまりにも短すぎるため、文明同士が通信できない可能性があります。

3.知能が違い過ぎる

今までの解説を見たらわかるように、仮に宇宙人が地球に到達したら、人類より遥かに優れた科学力を保持しており、彼らにとって人類とはイソギンチャク程度の存在かもしれません。私たちが水槽のイソギンチャクを観察するとき、私たちは魚を認識できますが、魚は人間を生命体として認識することはできません。
これと同じように私たちは目の前に宇宙人がいたとしても、あまりにも形や科学力が違った場合は、相手を生命体として認識できない可能性があるのです。
つまり、宇宙人は地球に来ているけど、私たちが気づけないだけかもしれません。

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