【簡単】独裁者ゲームとは|最後通牒ゲームのルール

【簡単】独裁者ゲームとは|最後通牒ゲームのルール 心理学

「独裁者ゲームって何? 最後通牒ゲームとは? 独裁者ゲームの研究を知りたい。 心理学って何だか難しそうだな…」

こういった疑問にMBA(経営学修士)の筆者が解説します。

結論

独裁者ゲームとは2人のプレイヤーを「分配者」と「受け手」のポジションを割り振り、分配者は20枚のチップを自分と受け手に自由に配分するというルールの心理学実験です。詳細は本記事にて解説します。

本記事の内容

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独裁者ゲームとは

独裁者ゲームとは

独裁者ゲームとは2人のプレイヤーを「分配者」と「受け手」のポジションを割り振り、分配者は20枚のチップを自分と受け手に自由に配分するというルールの心理学実験です。その結果、参加者のほとんどが、自分の金銭的利益を最大にはしない(すべてのチップを自分に配分しない)ことがわかっています
平均すると20パーセ ント(この場合は6枚)ほどを受け手に配分します。この理由として金銭と、相手から受ける感情を天秤にかけたとき、金銭的報酬を最大にするよりも「相手から受ける負の感情を和らげたい」、「良く思われたい」という社会的報酬も得たい気持ちが生じるからなのです。

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その他の独裁者ゲーム

その他の独裁者ゲームには「最後通牒ゲーム」と「換金率がある独裁者ゲーム」があります。それぞれを解説します。

最後通牒ゲーム

最後通牒ゲームとは独裁者ゲームと同じく、2人のプレイヤーを「分配者」と「受け手」のポジションを割り振り、分配者は20枚のチップを自分と受け手に自由に配分します。最後通牒ゲームはさらに受け手は配分結果に満足しない場合、それを拒否できるという追加ルールを課し、拒否した場合は分配者と受け手の受け取るチップの数は0枚になるというルールの心理学実験です。
受け手側がチップ (金銭的報酬)だけを考えると、「分配者が1枚でも自分にチップを配分してくれるなら、拒否しない」 という判断がロジカルになります。しかし結果は、分配者が4~5割のチップを受け手に配分したのです。さらに受け手は自分に1枚以上のチップが配分されても、拒否権を発動するというケースもみられたのです。 つまり、人間の行動には、金銭的報酬以外のものが影響しているのです。

換金率がある独裁者ゲーム

独裁者ゲームはゲームで使われたチップは一定の割合で換金されることになっていましたが、「換金率がある独裁者ゲーム」は、換金率に差をつけることによって2人のプレイヤーの「公正性」の意識を操作するというルールの心理学実験です。さらにこの実験は換金率に差があることを「分配者だけが知っている場合」と「分配者・受け手ともに知っている場合」というバリエーションがあります。
その結果、相手が拒否できない(独裁者ゲームの)場合、分配者は熟慮の末、「1.自分の金銭的報酬のために相手にはほとんどチップを配分しない」もしくは「2.社会的報酬のために相手に多額のチップを配分する」という2つの極端な行動のどちらかを取り、相手に拒否権がある(最後通牒ゲー ムの)場合は、拒否されてすべてを失うのを防ごうとして、受け手に極端に少ないチップを配分するのをやめて、金銭的報酬と社会的報酬の妥協点をさぐるのです。

北海道大学の研究

北海道大学のチームは、このゲームで分配者や受け手の心理がどう結果に影響しているかを知るために、独裁者ゲームと最後通牒ゲームを行い、その後に分配者役のプレイヤー に以下の3つの質問をしました。

質問1…このゲームで試されているのはあなたの「モラル」ですか「競争力」ですか?
この質問については独裁者ゲームでは「モラル」と答えた人が多く、最後通牒ゲームでは「競争力」と答えた人がわずかに多かったのです。つまり、このゲームの分配者は金銭的報酬だけではなく、「モラル」をかなり重視しているのです。このモラルが自分だけに有利なチップ配分をすることを妨げています。

質問2…受け手は、あなたがチップを何枚分けると予想していたと思いますか?
この質問では、どちらのゲームでも換金率の不平等がバレているときのほうが分配者は 受け手から多くを期待されていると感じており、さらに受け手の拒否権が加わる最後通牒 ゲームではその予想は大きくなっています。つまり、受け手が拒否できる、できない関わらず、分配者は受け手の公平感覚に配慮しているということです。

質問3…受け手は、あなたが配分するチップが何枚以下なら怒ると思いますか?
この質問で分配者は、換金率の不平等がバレているときのほうが、受け手のハードルは上がるだろうと考えています。ただし、それはどちらも実際の公平なチップ数よりも低く、 ゲームの違いや換金率がバレているか否かによる違いはわずかでした。

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